育休はどのくらい取るべき?3ヶ月がちょうど良かった理由【大学病院PTの実体験】
■育休期間の「正解」がわからないパパへ
「育休ってどれくらい取るのが普通?」「何ヶ月が理想なんだろう…」
私自身、育休取得前はまさに同じ悩みを抱えていました。
職場には男性で育休を取った人がおらず、ネットを調べても
「家庭による」「状況次第」といった曖昧な情報ばかり。
結果、何を基準に決めれば良いのか分からず、悩む期間が長く続きました。
そこで本記事では、大学病院で理学療法士として働く私が、3ヶ月の育休を取って本当に良かった理由を、
・産後の身体回復
・赤ちゃんの発達
・生活リズムの確立(睡眠)
この3つの観点から、科学的根拠も交えて解説します。
■結論:男性育休の「目安」は3ヶ月が現実的で効果的
私が育休を3ヶ月取得して強く感じたのは、
- 妻の身体の回復に必要な期間を支えられる
- 赤ちゃんの発達(特に首すわり)を乗り越える大切な時期
- 生後3ヶ月で生活リズムが安定しはじめる
という3つの理由から、3ヶ月は非常にバランスが良い期間だということです。
実際、育休を終えて職場に復帰したときには、「この期間を家族に使えてよかった」と心から思えるほど、生活と育児が落ち着いていました。
■1|男性育休の平均は「46.5日」=約1.5ヶ月
厚生労働省「令和5年度 男性の育児休業取得状況」によると、
男性の平均取得期間は 46.5日(約1.5ヶ月)。
ただし、これはあくまで平均であって、家庭の状況・働き方・周囲の理解によっても大きく変わります。
私の場合は、妻の負担と子どもの発達タイミングを考えたとき、
1.5ヶ月だと明らかに足りない と感じました。
そこで「3ヶ月」を選択し、結果的にこれが非常に良い判断となりました。
■2|私が「3ヶ月」を選んだ3つの理由
① 妻の身体的負担は想像以上に大きい
出産は「交通事故レベルのダメージ」と例えられることがあります。
実際、産後の骨盤・筋肉・内臓のダメージは大きく、医師からも
産後の身体の回復には 6〜8週間は必要
と言われました。
理学療法士として交通外傷の患者さんを診ることもあり、
この表現が誇張ではないことは身をもって理解しています。
産後の生活は「回復しながらフル稼働」
- 長時間の抱っこ
- 赤ちゃんの授乳サイクル
- 家事・買い物
- 夜間の頻繁な起き上がり
健常な私ですら腰痛が出るほどで、
「これを産後の身体で一人でこなすのは無理だ」と痛感しました。
だからこそ、2ヶ月以上のサポート期間が必要だと判断しました。
② 赤ちゃんの首すわりは「3ヶ月前後」
発達の大きな節目
理学療法士として子どもの運動発達を見る機会が多いのですが、
“首が座る”というのは発達段階で非常に大きなターニングポイントです。
一般的には、
首すわり:生後3ヶ月前後
娘も3ヶ月少しで首が安定しました。
首が座ることで育児が一気にラクになる
- 抱っこが安定して外出しやすい
- 後頭部を支え続ける必要がなくなる
- 体を起こす動作がしやすい
- 授乳や寝かしつけの負担が激減
この重要な時期を夫婦で乗り越えられたことで、
妻の体力的・精神的負担は大幅に軽減されました。
③ 生後3ヶ月は生活リズムが整いはじめる
睡眠は育児のストレスを左右する最重要ポイント。
とくに、新生児期〜3ヶ月は「生活リズム形成のスタート」です。
科学的根拠に基づいて解説していきます。
▼睡眠リズムに関する科学的報告
- 生後3〜6週間:昼夜の区別がつき始める(Kleitman & Engelmann)
- 生後11〜14週間:夜間睡眠がまとまり始める
- 生後1〜2ヶ月:体内時計が働き始める
- 生後3〜4ヶ月:朝の光・授乳・生活環境で24時間リズムに同調
※笹木葉子:エビデンスに基づいた育児情報の検討〜乳児期の睡眠覚醒リズムの確立〜
つまり、生後3ヶ月頃は
**赤ちゃんの生活リズムが整いやすい「転換点」**なんです。
もちろん個人差はあり、夜泣きが続く子もいます。
しかし、科学的にみても「3ヶ月」はひとつの区切りであり、
ここまで育児に集中できたのは、我が家にとって大きな意味がありました。
■3ヶ月育休を取って「本当に良かった」と感じた瞬間
● 妻の体調が確実に回復していくのを感じられた
家事・育児を一緒に行うことで、妻に無理をさせずに済みました。
● 赤ちゃんの発達段階(首座り)を夫婦で乗り越えられた
これは育児の達成感にもつながり、家庭の雰囲気も安定。
● 赤ちゃんの睡眠リズムが整い、生活に余裕が生まれた
「夜にまとまって寝るようになった」タイミングで職場復帰できるのは大きいです。
この3つが揃ったことで、
家族が落ち着いた状態で次のステップに進めた と実感しています。
■まとめ:育休の目安に迷うなら「3ヶ月」がおすすめ
- 男性育休の平均は 46.5日(約1.5ヶ月)
- 産後の身体回復には 6〜8週間 が必要
- 赤ちゃんの首すわりは 3ヶ月前後
- 生活リズム(睡眠)は 生後11〜14週で安定傾向
これらを踏まえると、
3ヶ月は理論的にも実体験的にもバランスが良い期間といえます。
育休をどれだけ取るか迷っている方の、ひとつの参考になれば嬉しいです。

