転職オファーを断った理由|妊娠中の妻と育休、PTが家族を優先した話
妻の妊娠がわかり、第二子出産に向けて仕事も家庭も頑張ろうと決意した暑い夏の日。前の職場で一緒に働いていた医師から飲み会に誘われました。開業したので手伝って欲しい。転職のオファーが来たことに、仕事に不満を抱えていた時期でもあり、内心舞い上がりながらも、家庭とのバランスが取れるのか迷いその場では即答ができませんでした。
この記事では、仕事と家庭のバランスに悩む理学療法士のリアルな体験を書くことで、同じ悩みを抱えているあなたに少しでも参考になればと思っています。
なぜ転職したかったのか
大学病院で理学療法士として働き始めて15年が経過していました。当時、仕事へのモチベーションが下がっていた時期でもあったので、正直、すぐにでも移りたいという気持ちはありました。(この話はまた別の記事で詳しく書こうと思います)
転職を考えたきっかけ
脳卒中チームで働いている時に脳卒中外科の医師と一緒に働きました。この先生に惹かれた一番の理由は、患者さんに対してすごく丁寧に説明をしていたことです。当たり前と言われたらそれまでですが、他の医師と比べても丁寧に接していることは、近くて一緒に働いている中で非常に感じました。
第一子が生まれることを機に職場を異動することを伝えると、今後開業した時には一緒に働きたいねと声をかけてくれました。
当時は、社交辞令程度にしか受け止めていなかったので、私もぜひ一緒に働きたいですと伝えました。
先生が大学病院を辞め、開業したという話は元同僚から聞いていました。しかし、当時の私の状況としては、子供が生まれ、仕事と家庭とのバランスをとるのに必死でした。
だからこそ、先生から一緒に働きたいと言われた時には非常に驚いたことを記憶しています。
仕事内容は、通所リハビリテーションセンターの責任者をやってくれないかと言われました。私は今までずっと急性期の大学病院で働いていたため、地域のリハビリテーションはできるのかという不安もありました。
一方、大学院では入院中の患者さんの活動量や臨床研究では二次予防について取り組んでいたこともあり、興味のあった分野でした。
仕事のモチベーションが下がっていた分、この話は純粋に嬉しかった。新しい分野で自分の力を発揮したいという気持ちが、正直なところでした。
唯一の悩みポイントとしては、4月から来てほしい。ということでした。
話をもらったのが7月。妻は妊娠5ヶ月。出産予定は1月。
子供が生まれすぐに職場が変わると自身の体力が持つのか、家庭とのバランスは取れるのかという不安がありました。
先方も、その点については心配してくれました。
家庭がある以上、自分1人で働くわけではないので、家庭で相談して欲しい。
この言葉をいただいたことで、私の悩みは少し和らぎました。
前向きに妻と相談してみます。転職の話は一度持ち帰ることになりました。
妻への相談と現実
こんないい話はそうそう来るものではない!と思い、はやる気持ちを抑えつつ、妻に相談しました。
先生と話をした場にいなかったので、どのような熱量で伝えればいいかというのが非常に難しかったのを覚えています。そんなのダメ!と言われないように、言葉を選びながら伝えました。
話の最初は非常にいい雰囲気でした。
通所リハビリテーションで働くことや、先生の話、家族のことを重視してくれる環境など妻は好意的に捉えてくれていたと思います。
しかし、妻の表情が一変したタイミングがありました。
4月から来てほしいみたいなんだよね。
このタイミングで空気が変わりました。
子供が生まれてすぐで大丈夫なの?どこまで考えているの?私が子育てをすればいいってこと?自分は好きなように働ければいいの?
自分としては悪気なく伝えたつもりが、子供の出産に不安を抱えている妻へ配慮なく、自分のことしか考えていないダメな夫にしか映らなかったのでは無いかと思います。
今考えても反省しかありません。
そんな話し合いもあり、今回は転職についてはご縁がなかったということで連絡させてもらいました。
先方からは、家庭を第一に考えて欲しい。また、タイミングが合えば一緒に働けるとは思うと言ってもらえました。
思いとどまった本当の理由
仕事も家庭も両立してできれば一番いい!そのように考えていました。
しかし、現実はそんな簡単ではなかったというのが第一子を育てている中で学んだことです。
仕事だけでも大変。それに加え子供が体調を崩す、保育園への送迎、食事の準備など、多くのイベントがあります。今回は、第二子出産のタイミングということもあり、自分は両立できるのか?と問いかけた時に、無理だなと思いました。
転職の話をもらい舞い上がっていたところを、妻がピシッと止まらせてくれました。
感謝しています。
元々、第二子出産に伴い育休をとり、上の子や妻の負担を少しでも減らせたらと考えていたためです。仕事は自分がいなくても回るけど、家庭も同様に自分がいなくても回ってしまうという状況は寂しく、避けたいと思っていました。
今回の決断が良かったと思えるように、しっかりと家庭での役割を全うしなくてはいけないなと思いました。
今振り返ってみて
育休を取得し、子供たちと向き合いながら日々過ごしています。
転職していたらこの時間はなかったのだなと痛感しています。
不満が続いている状況で、いい話が来た時には飛びつきたい気持ちもあるとは思いますが、しっかりと足元を固めることは重要だと感じた出来事でした。
この記事があなたの参考に少しでもなれば幸いです。
転職を迷いながらも「このままでいいのか」と感じている話はこちらの記事にまとめています。
