PT✖️転職

大学病院PTが転職を本気で考えた理由|15年目で気づいた職場の閉塞感

yutorizeropapa
この記事でわかること
  • 系列病院異動で気づいた「評価基準の違い」と、戻ったときの閉塞感の正体
  • 元の職場で感じた3つの違和感(マニュアル主導・管理職増加・年功序列)
  • 転職を本気で考えたきっかけと、それでも転職しなかった理由

「今の職場、このままでいいんだろうか」——そう感じたことはありませんか?

大学病院で理学療法士として働いて15年になった。患者さんとリハビリをしている時は充実感があり、仕事のやりがいを感じている。しかし、働き始めた頃と比べて、仕事に対するワクワク感が減っている気がした。非常に働きやすい職場でもある。でも、時代は移り変わっているのに毎年同じことの繰り返し。他の職場では色々なことにチャレンジしているのに、どこか保守的であると感じてしまった。

前の職場について上司に話をしても、「他の職場は他の職場」と取り合ってもらえない。その時に私の中で「この職場で働いて、自分は面白いと感じているか?」という問いが浮かんだ。

この記事では、大学病院に15年勤めている理学療法士が、職場の閉塞感に気づいたこと、感じたこと、転職を本気で考えた経緯について書きます。

系列病院では「何をしたか」で見てもらえていた

10年働いた職場から、他の職場の状況を知りたい・自身を成長させたいという思いで、系列病院へ異動しました(異動の経緯については別の記事に記載しています)。

異動先では、上司に恵まれたこともあり、1年目からコミュニケーション力や主体的な行動を評価してもらいました。具体的には、後輩の悩みに早めに気づいてサポートし上司に報告する、主治医と患者さんの板挟みになる状況を未然に防ぐ立ち回り、話し合いの場では「いい雰囲気」に流されず改善案を示す——そういった行動が評価されました。主任として推薦してもらい、チームの管理業務まで担うようになりました。

振り返ると、「何をしたか」で見てもらえる職場だったのだなと感じます。それが後に、大学病院に戻ったときの違和感の原点になりました。

岩さん
岩さん

系列病院では「何をしたか」で評価してもらえた。戻ったときの違和感の原点はそこでした。同じ法人内でこんなに違うのか、と正直驚きました。

元の職場に戻って感じた「違和感」3選

1:マニュアル主導が進み、コミュニケーションが減っていた

5年前に比べ、細かなルールが多く設定され、マニュアルも整備されていました。大きな組織としては自然なことですし、私自身もマニュアルがあることで円滑に仕事に取り組めた場面もありました。

ただ、気になったのは、わからないことを上司に聞くと、一言目が「マニュアルを見てください」であることが多かった点です。効率的になっているのは間違いない。でも、マニュアルで解決できないことが出てきたとき、「今後検討する」で終わってしまう。

組織が大きくなるほど、こういったコミュニケーションの薄さが生まれやすいのかもしれません。同じ違和感を感じているPTは、少なくないのではないでしょうか。

2:曖昧な管理職ポストが増えていた

以前は統括責任者・各部門責任者・チーム責任者など、責任者が8人程度でした。5年後には16人に倍増していました。

それ自体は悪いことではないのですが、「私はわからないので上の人に聞いてください」と言われることが増え、責任の所在があいまいになっていると感じました。年齢層が上がってきたことでポストを増やすことで対応していたのかな、と推測しています。

大学病院に限らず、大きな組織ではこういった構造になりやすいのかもしれません。

3:上の人が昇進しようとしない風潮があった

年功序列が根強く、やる気のある若手が上がりにくい構造でした。背景にあるのは「責任が増えるのに給与が上がらない」という現実です。主任が係長・課長補佐へ昇進しようとしない——正直、本人を責めにくい面もあります。

ただ、結果として「そこそこのポジションで安定して働くことが正解」という空気が職場全体に漂っていました。これが後輩のモチベーションにも影響しているんだろうな、と感じていました。

元の職場で感じた3つの違和感
  • ①マニュアル主導が進み、上司との対話が「マニュアルを見てください」で終わるようになった
  • ②管理職ポストが倍増し、責任の所在が曖昧になった
  • ③年功序列が根強く、やる気のある若手が評価されにくい空気があった

「なぜあの人が?」と思った瞬間

正直に言うと、ショックを受けた瞬間がありました。15年目の自分よりも経験も実績も少ない人が責任者になっていたのです。

系列病院では、能力や実績を見てもらったうえで運営会議に参加していた経験があったので、余計にギャップを感じました。ここでは「波風を立てない人の方が使いやすい」という組織の論理で動いているのかもしれない——そう気づいたとき、ショックと同時に、何か腑に落ちた感覚もありました。

改善の提案をしても「他の職場は他の職場」で終わる。変えようとする人間が評価されにくい環境。同じような経験をされている方、いるんじゃないかなと思いながらこれを書いています。

岩さん
岩さん

自分より経験も実績も少ない人が責任者になった瞬間、「ここでは何をしたかは関係ないのかも」と感じました。能力で見てもらえる職場を経験したからこそ、余計にギャップが大きかった。

転職を本気で考え始めた

職場へのモヤモヤが積み重なった異動2年目の頃、「あまり楽しくないな」と思い始めました。そんな時、父と話す機会がありました。少し悩みを相談すると、「他のことをやるにも体力が必要。やりたいことがあるなら早い方がいい」という言葉をもらいました。

どんな求人があるのか気になって調べながら、自分に合う働き方について考える時間が増えていきました。そんな中、具体的な転職の話をもらい、真剣に悩むことになりました。

転職を本気で考え始めたきっかけ
  • 職場へのモヤモヤが積み重なり「あまり楽しくない」と感じ始めた
  • 父からの「やりたいことがあるなら早い方がいい」という言葉が刺さった
  • 具体的な転職の話をもらい、真剣に悩むことになった

でも転職しなかった理由

この記事のまとめ
  • 系列病院で「何をしたか」で評価される体験をし、戻ったときの違和感が大きかった
  • 閉塞感の正体:マニュアル主導・責任の曖昧化・年功序列の3つ
  • 転職を本気で考えたが、最終的には断った。ただ、外を知ることで選択の意味が変わった

ここまで悩んで、葛藤して——それでも私は転職を選びませんでした。その理由は、また別の記事で書いています。「転職オファーを断ったのに後悔していないか?」と聞かれたら、今は正直「それでよかった」と思っています。その話も、ぜひ読んでみてください。

転職を迷いながらも「このままでいいのか」と感じている話はこちらの記事にまとめています。

👉 転職ではなく異動を選んだ理由|大学病院PT 10年目が感じたキャリアの転換点

👉 実際に転職サービスを使って自分の市場価値を確かめた話はPTOTSTワーカー・レバウェル・ジョブソエルを全部使ってみた話にまとめています。

ABOUT ME
岩さん
岩さん
大学病院17年・2児パパの現役PT
大学病院で17年働く現役PT。修士・認定PT取得、育休2回取得の2児パパ。 転職はしていないけど、「このままでいいのか」とずっと考えている。転職サービスで外の市場を調べ、自分の立ち位置を把握した上で今の職場にいる。キャリア・転職・育児・お金について、答えじゃなくてリアルを書いています。
記事URLをコピーしました