急性期勤務の理学療法士が5年目に感じた壁の正体と対応策
- 急性期PTが5年目前後で感じる「成長の壁」の正体
- 同期との比較・役割のマンネリ化への具体的な対応策
- 現役PTが実際に試してみた方法(体験談)
この記事では、急性期に勤務する理学療法士が5年目前後で感じる壁の正体と、具体的な対応策について解説します。
就職してから5年が経過し、仕事には慣れてきた。患者さんも1人で診ることができ、ある程度の問題は解決できる。部内の仕事も任され、委員会などの仕事もこなしている。後輩の教育も任されるようになった。上司からは人並みに評価され、仕事のやりがいもある。
でも、どこか満たされない自分がいることにふと気づくことがある……。
- 入職時に比べるとやる気がなくなっているのではないか?
- 理学療法士のやりがいってなんだろう?
- 学校の同期はいろんなことをやっているけど、自分はこのままでいいのか?
現在、臨床経験が15年を越え、自身の経験や同僚・後輩との対話を重ねる中で、当時のモヤモヤが少しずつ整理できるようになってきました。
同じように悩まれている方はきっと多いと思います。今回は、5年目前後で感じる壁の正体3つと、それぞれの対処法について詳しく解説していきます。
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この記事でわかること
・急性期PTが5年目前後に感じる壁の正体3選
・それぞれの壁に対する具体的な対応策
・筆者自身の15年の経験から得たヒント
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急性期PTが5年目前後で感じる壁3選と対応策
①成長の実感が薄れてくる――どう乗り越える?
入職後は覚えることが多く、毎日が勉強の連続で、成長の実感を得られやすい時期です。
日本理学療法士協会の生涯学習においても、前期研修2年・後期研修3年と設定されており、臨床に入ってから学ぶべきことが山積みの時期でもあります。
私の経験では、入職して3年間で整形・中枢・内部障害を学び、その後専門分野を選択しました。5年目(専門を選択して2年)になると、職場内での真新しい知識や経験が減り、「対処方法はだいたいわかる」という感覚が出てくる時期と重なりました。これが成長実感の低下につながると考えています。
私なりの対応策
→ 職場外の活動に目を向けてみる
具体的には、都道府県が開催している学会・日本理学療法学術大会・各分科学会への参加です。特に日本理学療法学術大会は教育講演が充実しており、最新の知見や臨床での考え方を得るのに役立ちました。都道府県学会は開催地が近く参加しやすいのもメリットです。
他施設の取り組みを知ることで、自施設に取り入れられるヒントや、自分がまだ学べることの多さに気づけます。
→ 学校の同期に話をしてみる
同期は同じような悩みを抱えていることが多いです。他職場の話を聞くことで、自施設との考え方・方法の違いを学べ、大きな刺激になります。私自身、同期の職場見学までした経験がありますが、違う環境は本当に新鮮でした。
「成長した気がしない」は、急性期5年目あたりで一番多く聞く悩みです。でもそれは、成長が止まったわけじゃなく、壁の種類が変わったサインだと私は思っています。
②同期との差を感じやすくなる――比べることをやめられないときは?
同じ時期に入職した同期が活躍しているのを見て、「自分は何もできていない」と感じてしまう……。比べることで自己肯定感が下がってしまう経験は、私にもありました。
仕事がテキパキできて上司からも評価されている同期を見た時、心がモヤモヤした記憶は今でも残っています。
私なりの対応策
→ 比べている同期がやっていないことに目を向けてみる
たとえば、臨床能力が優れている同期がいるなら、「教育」や「研究」に力を入れてみる、という切り替えが有効でした。
人には向き・不向きがあります。コミュニケーション能力、思考の速さ、問題解決力、体力……自分ではどうにもできない要素も多いのが事実です。
私の場合、臨床能力・コミュニケーション力ともに高い同期と最初は張り合おうとしていました。しかし「同僚であり仲間である」と認識を切り替え、自分が力を発揮できる分野(教育方面)を模索した結果、モヤモヤが解消し、同期とも良好な関係を築けました。
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③組織の中での役割がマンネリ化する――形だけの仕事にどう向き合う?
5年目ごろになると、臨床以外の仕事が増えてきます。部内の小さな仕事から、他職種が関わる委員会まで。最初は「頑張ろう」と思っていても、やる気とは裏腹に形だけの仕事も多いのが実情です。
「頑張っても誰にも評価されない」「出席するだけでいい委員会」……私も「なぜこの仕事をしなくてはいけないのか」と感じた時期がありました。
私なりの対応策
→ 「誰の役に立つか」を起点に改善を考えてみる
どの仕事も、作られた当初には意味があったはずです。しかし年月とともに意義が薄れ、「実施すること自体が目的」になってしまっていることがよくあります。
そこで、目的を明確にして「誰の役に立てるか」を考え、改善策を実行したことが、今の私にとって重要な経験となっています。この思考力は、自身がリーダーになった際にも大きな武器になります。5年目前後で鍛えておくと、後々とても活きてきます。
もし自分に改善する権限がない場合は、改善案を提案できる上司や先輩に相談してみましょう。建設的な意見は、職場をより良い方向に動かす第一歩になります。
- 担当患者の目標設定を自分で言語化する習慣をつけた
- 同期や先輩の仕事の仕方をそのまま真似てみた
- マンネリを感じたら担当を変えてもらうよう相談した
まとめ
- 急性期5年目の壁は「成長・比較・マンネリ」の3つ
- 壁の正体を知るだけで、焦りの質が変わる
- 対応策は「大きな変化」よりも「小さな習慣の積み重ね」が効いた
急性期勤務の理学療法士が5年目前後で感じる壁と、私なりの対応策についてまとめました。
- ①成長の実感が薄れる → 職場外の学びや同期との交流で刺激を得る
- ②同期との差を感じる → 同期が得意でない分野で自分の強みを伸ばす
- ③役割のマンネリ化 → 「誰の役に立つか」を起点に改善を考える
急性期で理学療法士として働いていると、誰もが一度はこのような壁にぶつかると思います。自分だけではないと知るだけでも、少し気持ちが楽になるはずです。
この記事を参考に、明日から自分の強みを活かして働けるきっかけになれば嬉しいです。この記事がどなたかの役に立つことを願っています。
また、あなた自身が感じた壁や乗り越え方があれば、ぜひコメント欄に体験談を残してください。同じ悩みを持つ誰かの力になるはずです。
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