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認定理学療法士を取得して変わった3つのこと【脊髄障害・急性期7年目の実体験】 - ゆとり世代PTのワークライフバランスブログ

認定理学療法士を取得して変わった3つのこと【脊髄障害・急性期7年目の実体験】

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「認定理学療法士をとっても意味ありますか?」

昨年、後輩から声をかけられました。その後輩は、何人か他の人にも声をかけたみたいで、あまりいい返答は得られなかった様子でした。

2026年現在、私の職場では認定理学療法士を取得したから給与が上昇することもなければ、昇進に影響することもありません。

しかし、私は認定理学療法士を取得したことで多くのことが学べたと感じています。

臨床をしながら「認定理学療法士を取ろうか」と悩んでいる理学療法士の方へ向けて、実際に取得した私の経験を書きます。

取得から年月が経過し、制度が徐々に変化し取得難易度が上がっている今だからこそ、「臨床家にとって認定理学療法士は必要なのか?」「認定理学療法士を取得して意味あるのか?」について実体験を元にリアルな声をお伝えできればと思います。

認定理学療法士とは?

認定理学療法士とは、理学療法士の専門性を高め、質の高い理学療法を提供することを目的とした資格です。また、認定理学療法士には、臨床技術や知識の高さだけではなく、理学療法の発展に貢献できる研究能力が必要とされます。

認定理学療法士の分野

認定理学療法士は、より専門性を高めるために、用意された様々な分野の中から1つ以上を選び、そのスペシャリストになることが求められます。

  • 神経理学療法部専門分野:脳卒中、神経筋障害、脊髄障害、発達障害
  • 運動期理学療法専門分野:運動期、切断、スポーツ理学療法、徒手理学療法
  • 内部障害理学療法専門分野:循環、呼吸、代謝
  • 生活環境支援理学療法専門分野:地域理学療法、健康増進・参加、介護の予防、補助具
  • 物理療法専門分野:物理療法、褥瘡と創傷ケア、痛みの管理
  • 教育管理理学療法専門分野:臨床教育、管理と運営、学校教育

出典:公益社団法人 日本理学療法士協会「認定理学療法士制度 専門理学療法士制度」

「スペシャリスト」として認められる資格ですが、実際に取ってみてどうだったか。それをこの記事で正直に書いていきます。

私は脊髄障害の認定理学療法士を7年目に取得しました。取得しようと思ったきっかけは、日常臨床において脊髄損傷患者を担当する機会が多かったこと。脊髄損傷の講習会に出席する中で、脊髄障害に対する知識をより深めたいと考えたことがきっかけでした。

私の受験タイミング

  • 勤務先:急性期大学病院
  • 受験時:7年目
  • 脊髄障害担当期間:2年
  • 勉強期間:約2ヶ月

脊髄障害を担当して2年程度経過しており、「自分の専門領域を固めたい」と感じ始める時期でもありました。認定を取ることで、自分の臨床を一度整理する機会にもなると考えました。

試験の内容(2015年前後の当時の形式)

当時は新人教育プログラムが終了し、必須の講習会とポイントを貯めることで認定理学療法士の受験資格がありました。症例レポート10例と基礎と専門の筆記試験がありました。

難易度については、普段から患者さんを担当していれば極めて難しい内容とは思いませんでした。むしろ、疾患の背景や評価、治療内容について改めて振り返ることができ、いい勉強の機会と感じました。

認定理学療法士を取得して変わったこと

1:査読依頼、座長の依頼が来るようになった

認定理学療法士を取得して、大きく変わった点としては学会の査読依頼、座長の依頼が来るようになったことです。

分科学会が多岐にわたる理学療法の業界の中で、多くの理学療法士の中でどのようにフィルターをかけて、査読や座長を依頼するかの一つの指標に認定理学療法士の資格が関与していると考えています。当然、大学院や専門理学療法士などの資格や論文などの実績も加味されるとは思います。

実際に査読の依頼を受けた時には、自身の施設とやり方や考え方の違いに戸惑う場面がありました。しかし、抄録を読み進めると患者さんを良くしたいという気持ちが伝わってきました。文章を読みながら、表現を変えることで伝わりやすくなるなどコメントをすることで、より良い発表になればと思いました。また、査読をする中で、自身の普段考えている悩みや疑問に対するヒントも得られることがありました。

2:職場外の人と接した時に自分の専門性や実績について示しやすい

職場内では認定理学療法士を取得している人としていない人には大きな差はなく、私の職場では給与の差もありません。

一方、職場から一歩外に出ると、今まで積み上げてきた経験や実績などは他人に示すことが非常に難しく感じます。

実際に私の経験としては、病院外で医師と話し合いを行う場があったときに、認定理学療法士を取得していたことで基礎的な知識や臨床経験はある程度あると理解され、基礎的な話を飛ばして、具体的な患者さんの話し合いをすることができ、より濃密なものになりました。

具体的には、時間が20分と限られた話し合いの場で、患者さんの治療や処置方法について医師に詳しく聞くことができ、理学療法士としてどのような評価、プログラムを行い、どの程度まで動けるようになるかについて話し合いができました。その後は、医師と患者さんについて話し合う機会が増え、効率的に臨床を行うことができるようになりました。

3:他の職場の理学療法士と交流を持つ機会が増えた

認定理学療法士を取得したことで、学会や講習会などで専門的な話し合いを行う機会が増え、他の職場の理学療法士と交流する機会が増えました。

私は急性期に勤めているため、脊髄障害の患者さんは低緊張の方が多いという印象でした。一方、回復期の理学療法士の方の話を聞くと、逆に過緊張になっているという情報を得ました。

また、自身の職場に足りない点を聞きながら、他の施設の良い点について聞くことができ、採用できる点と今後の課題について話し合うことでより良い職場環境を構築する上で有意義だった経験がありました。

このように、人との交流の機会が増えることで刺激をもらい、臨床に好影響がもたらされることがあります。

認定理学療法士を取得して変わらなかったこと

認定理学療法士を取得したから、後輩に偉そうに指示を出すようになったわけではありません。認定理学療法士の取得のために勉強を改めて行なったことで、後輩がどの時点で悩んでいるのか、どこまで理解しているのか、どのように助言をすると良いかについて、より考えるようになりました。認定理学療法士を取得したから、職場での立場が変わるわけではなく、患者さんや後輩についてより考えるようになりました。

認定理学療法士を取得するか悩んでいる人へ

私の同僚やSNSなどには、認定理学療法士は取得しても得られることは少ないと言っている人は少なからずいます。コスパが悪いとも言われます。

確かに、認定理学療法士を取得してすぐに活用できるかと言われると、私自身活用できるまでには時間がかかったと感じています。

臨床を17年やって振り返ってみると、あの時に認定理学療法士を取得したことで、専門領域への深い知識と興味、他の分野への波及効果は長期的に自身にとって生かされていると感じます。

取得したことでどのように活用するかは自分次第だと思っています。悩んでいる方は、まず一歩踏み出してみてください。取得後にどう活かすかは、そこから考えれば十分です。

ABOUT ME
岩さん
岩さん
PTのキャリアと育児の両立を目指すパパブロガー
大学病院に勤務し理学療法士として働いている。主に急性期を担当し、訪問やデイなども経験あり。大学院卒業し、修士取得。認定理学療法は脊髄障害、臨床教育取得済み。育休を2度経験し、仕事と育児の両立を目指し奮闘中。理学療法のキャリアや働きながらの育児について記事を書いている。
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