PT✖️転職

PTを辞めたいと思ったとき何をすべきか――17年続けた私の場合

yutorizeropapa

「理学療法士、辞めたいな」と思ったことはありますか。

正直に言うと、私はそこまで強く思ったことはありませんでした。でも、「このままでいいのか」「もう限界かもしれない」と感じた瞬間は、17年のあいだに何度もありました。

この記事では、17年間折れずに続けてこられた理由と、辞めていった人たちを見て感じたことを正直に書きます。「辞めたい」と思っている人にとって、少し違う角度からの話になるかもしれません。

「辞めたい」と「このままでいいのか」は、別の感覚だと思う

「辞めたい」は、今すぐここから出たいという感覚。「このままでいいのか」は、今の場所にいながら、先への不安を感じている状態。私が感じてきたのは、どちらかといえば後者でした。

1年目に先輩にめちゃくちゃ怒られて打ちひしがれたとき。2年目で後輩指導に失敗して空回りしたとき。大学院でボコボコにされたとき。異動先で自分の実力が全然通用しなかったとき。元の職場に戻ったらルールがガチガチになっていてぜんぜん楽しくなかったとき。

どれも「きつい」経験でしたが、「PTを辞めよう」にはならなかった。今振り返ると、その違いはどこにあったのかと考えます。

折れかけたとき、何が支えになったのか

一番大きかったのは、人に話すことでした。

私はもともと、しんどいことをため込まずに誰かに話すタイプです。当時は先輩との飲み会で、とにかく喋り続けていました。喋りすぎて怒られた記憶もあります。今思えば、それで何度も助けてもらっていたんだと思います。

現代は飲み会が減り、コミュニケーションの場が少なくなっています。私の時代とは環境が違う。だから「飲み会で解決しろ」とは言えません。ただ、誰かに話せる場を意図的に作ることの重要性は、今も変わらないと思っています。

もう一つは、行動し続けたことです。しんどいときに誰かに相談して、やってみて、だめで、またやってみる。この繰り返しが、気づけば自分を前に進めていました。症例検討・大学院認定資格取得——どれも「やってみたら助けてくれる人がいた」という経験の積み重ねです。

やりがいが消えなかった理由

1年目の頃、正直なところ不貞腐れていた時期がありました。先輩が全部やればいいじゃないか、と。

それでも辞めようとならなかったのは、職場全体に「臨床・教育・研究を一生懸命やっていこう」という空気があったからだと思います。その流れにうまく乗れた。行動すれば動いてくれる職場でした。

やりがいは、待っていて生まれるものではなく、動いた先に見えてくるものだと今は思っています。ただ、それができる環境かどうかは、職場によって大きく違う。そこは正直に言っておきたいです。

辞めていった人たちを見て思うこと

17年いると、辞めていった人をたくさん見てきました。パターンはいくつかあります。

一番いいと思うのは、「やりたいことが見つかったから辞める」パターンです。今の職場をステップとして使い、次へ向かう。これは前向きで、見ていて気持ちいい。

やむを得ず辞めた人も多かった。特に出産後の女性は、体力・育児・通勤距離など、複合的な理由で職場を離れざるを得ない場面を何度も見ました。何を優先するかはその人次第ですが、家庭や自分を第一に考えることは正しいと思っています。

一方で、職場への不満を周囲にまき散らしながら辞めていくパターンは、正直しんどかった。空気が悪くなるし、後輩への影響も大きい。そして、そういう辞め方をした人がその後うまくいっているケースを、私はあまり見ていません。

どの職場に行っても、ある程度の不満はあります。その不満を改善しようと動くか、不満を超えるメリットを自分で作るか。それができない人は、職場が変わっても同じことを繰り返す気がしています。

「辞めたい」と思ったとき、私がやること

今の私が、もし強くしんどいと感じたとき、何をするか。

まず、誰かに話します。信頼できる人に。それだけで変わることは多い。

次に、今の職場の外を見ます。転職するかどうかは別として、「外から見た自分の価値」を知ることは、気持ちを整理するのに意外と効きます。実際に転職サービスを使ってみて、それを感じました。「このままでいいのか」と思い続けた経緯や、転職サービスを使い比べた話は別の記事に書いています。

大切なのは、「知らないまま迷う」より「知った上で選ぶ」状態を作ることだと思っています。

その職場が合わないなら、早めに見極める

一つだけ伝えておきたいのは、「がむしゃらに耐えろ」とは言えないということです。

成功者の言葉はとにかく残ります。「やり続ければ道は開ける」。でも、心を壊してしまった人の声は、残りません。人によって耐えられる量は違う。合わない職場に無理にいる必要はありません。

自分に合う職場・合わない職場を早めに見極めることは、弱さではなく、自分を守るための判断だと思っています。

「辞めたい」と思ったとき、それは逃げではなく、サインかもしれない。そのサインをどう受け取るかが、その後のキャリアを変えると感じています。転職オファーを断った経験を経て、今もそう思っています。

ABOUT ME
岩さん
岩さん
大学病院17年・2児パパの現役PT
大学病院で17年働く現役PT。修士・認定PT取得、育休2回取得の2児パパ。 転職はしていないけど、「このままでいいのか」とずっと考えている。転職サービスで外の市場を調べ、自分の立ち位置を把握した上で今の職場にいる。キャリア・転職・育児・お金について、答えじゃなくてリアルを書いています。
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