転職するつもりがなくても転職サービスに登録した方がいい理由|大学病院PT17年目が実際にやってみた話
転職サービスって、個人情報を入れて、電話でやりとりするんですよね。
「ちょっと気になる」程度の気持ちで踏み出せるほど、ハードルは低くありませんでした。私もずっとそう感じていました。転職を決めているわけでもないのに登録するのは違う気がして、なかなか動けなかった。
それでも、意を決して使ってみました。結果、「やってみてよかった」と思っています。その話を書いておきます。
使ってみようと思った理由は、二つあった
一つ目は、家族のお金の話です。
今、上の子が3歳、下の子が0歳です。妻は現在育休中ですが、時短勤務ができるのは下の子が3歳になるまで。上の子が小学校に上がるタイミングで、家庭のリズムをどう作るかも検討中です。状況によっては、妻が一時的に退職して主婦になる可能性もある。そうなると、家族の生活を自分の年収だけで支えることになります。
「今の年収で、それは可能なのか」。ずっと同じ職場にいると、自分の給与が高いのか低いのか、外の基準がわかりません。17年間の給与推移についてはこちらに書きましたが、外から見た自分の価値を一度確かめたいと思いました。
二つ目は、職場への閉塞感です。
ルールがとにかく増えていき、上司は責任を取らず、自分たちが働きやすいようにルールを変えていく。そういう場面を見て、「自分はこの職場に居続けていいのか」と思い始めました。この経緯は別の記事に詳しく書きましたが、極端に言えば、外で自分を必要としてくれる職場があるなら、それも選択肢だと思いました。
後ろめたさはあった。でも、聞いてみないとわからないと思って動いた
正直、後ろめたさはありました。エージェント型のサービスは、担当者が条件や希望を一生懸命聞いてくださいます。転職するかどうかも決めていない状態で時間を取ってもらうのは、申し訳ない気持ちがありました。
「一応、転職は考えています」と伝えながら話したのも、そのためです。
でも、「聞いてみないとわからない」と思って、情報収集を目的に決心して登録しました。実際に話してみると、意外なほど優しく対応してくださって。言葉に詰まったときにもフォローしてくれました。やたら電話がかかってきたり、しつこく連絡が来たりするようなこともなく、好感が持てました。
「個人情報を入れて電話で話す」というハードルの高さは、使う前と後で全然違いました。想像していたより、ずっとやりやすかったです。
担当者との会話で、初めて知ったこと
「1年後に転職を考えている」は、エージェントには遠すぎる
「今すぐではなく、1年後に転職を考えています」と伝えたとき、担当者のトーンが少し変わりました。はっきりは言われなかったのですが、「先すぎて紹介しづらい」というニュアンスが伝わってきました。
考えてみれば当然です。求人を出している職場は、今すぐ、あるいは近いうちに来てくれる人を求めています。1年後かもしれない人材は、紹介しにくい。話していて、「せめて3ヶ月以内」という空気を感じました。
これは転職サービスを使うまで知らなかった現実です。「転職したくなったら使えばいい」と思っていましたが、動くタイミングには適切な時期があります。
今の年収は、外から見ると「高い」水準だった
複数の担当者から言われたのが、「今の年収はかなり高い水準です」ということでした。転職すると、一時的に年収が下がる可能性が高いとも。
「安い」と感じていた自分の給与が、外から見れば決して低くなかった。それは意外な気づきでした。子供が生まれたばかりで何かとお金のかかる時期に、転職で一時的に収入が減るのは現実的ではない。この情報が、判断の土台になりました。
「続ける」という選択の、意味が変わった
転職サービスを使う前と後で、「今の職場を続ける」という気持ちは同じではありませんでした。
使う前は、なんとなく続けている状態でした。転職という選択肢を真剣に検討したことがなかったから、「今の職場でいい」と思っているのか、単に動いていないだけなのか、自分でも区別がついていなかった。
外を確かめた上で「今は続ける方がいい」と判断したとき、それは以前と同じ場所にいることでも、意味が違いました。「知らないからここにいる」ではなく、「知った上でここを選んでいる」になった。その感覚の違いは、思った以上に大きかったです。
私が使った3つのサービス
使ったのはPTOTSTワーカー、レバウェル、ジョブソエルの3つです。入口から全然違うサービスでした。
- PTOTSTワーカー:PT/OT/ST専門。登録後すぐに電話があります。リハビリ職の事情に詳しく、管理職求人も紹介してもらえました。→ PTOTSTワーカーの話はこちら
- レバウェル:医療・ヘルスケア特化。電話の前にLINEで事前アンケートがあるので、いきなり知らない番号からかかってくる感じがありません。「今の職場を続けるのも一つの選択肢」と言ってくれた担当者が印象的でした。→ レバウェルの話はこちら
- ジョブソエル:電話なし・自分のペースで求人を検索できます。「まず全体像を把握したい」段階に向いています。→ ジョブソエルの話はこちら
3つを使い比べた詳しい感想はこちらの比較記事にまとめています。
まとめ
転職サービスのハードルは、使う前の方が高く感じます。個人情報を入れて、電話でやりとりする。「転職を決めていないのに使っていいのか」という後ろめたさもある。私もそうでした。
でも、使ってみてわかったのは、担当者は思っていたより優しく、しつこい連絡もなく、得られる情報は大きいということでした。
「転職するかどうか」は、外を知ってから決めればいい話です。知らないまま迷い続けるより、情報を持った上で迷う方がいい。同じ「続ける」という選択でも、その意味は変わります。
「このままでいいのかな」と感じながらも、なかなか一歩が踏み出せない30〜40代のPTに、この記事が届けばと思います。
