PTOTSTワーカーに登録してみた話―転職を決めていないアラフォーPTが「自分の市場価値」を確かめた記録
大学病院に17年。管理職を経験して、修士も取って、認定資格も持っている。それでもというか、だからこそというか、「自分はこのままでいいのか」という感覚がじわじわと出てきていました。
転職したいと決めたわけではありません。ただ、外の世界を一度ちゃんと見てみたかった。自分が今の職場以外でどう評価されるのか、そこが純粋に気になっていました。
今回はその気持ちから、PTOTSTワーカーに登録してみたときの話を書いておきます。
なぜ今、登録しようと思ったのか
きっかけは「理学療法士 転職」で検索したことでした。特に深い理由はなく、なんとなく検索してヒットしたのがPTOTSTワーカーでした。
リハビリ専門のサイトだというのはひと目でわかりました。総合転職サイトではなく、PTやOT、STに絞ったサービスだということで、求人の質も多少は期待できるかなという気持ちもありました。
正直に言うと、一番の動機は「自分の市場価値を知りたかった」という、それだけです。転職エージェントに相談するほどでもないかと思いつつ、でも誰かプロに話を聞いてもらうくらいはしてもいいかと。そういうレベルでした。
登録してすぐに起きたこと
登録の手順は本当にシンプルでした。「かんたん30秒」と書かれていましたが、実際そのくらいの時間で終わりました。資格の選択(理学療法士)、希望の働き方(常勤)、入職時期(1年以内)、居住エリア(都道府県・市町村)、名前と生まれ年、電話番号、以上です。
登録が完了して、ひと息ついた瞬間のことです。知らない番号から電話がかかってきました。
恐る恐る出てみると、「PTOTSTワーカーです。ご登録いただいたので、ご連絡いたしました」という声でした。登録してから1分も経っていませんでした。こんなに早くかけてくるなら先に言っておいてほしかったというのが正直なところです。びっくりしました。
ただ、その電話での内容は丁寧でした。すぐに求人の話をされるのではなく、「改めて転職についてお話を聞かせてください。ご都合のよい日時はいつがよいですか」という確認でした。これは素直に安心しました。
その日はたまたま予定がなかったので、すぐでも構わないと答えたところ、5分後には担当者から電話がかかってきました。
担当者との会話で知ったこと
担当は女性の方でした。まとまりのない私の話をちゃんと聞いてくれて、情報を整理してくれました。通話時間は15分程度だったと思います。長すぎるとは感じませんでした。
聞かれた内容は、経歴や通勤手段、希望の年収、どんな職場で働きたいかといったことでした。
私は年収の現状として、手当込みで400万円後半くらいという話をしました。そして「年収が今より下がらないこと」を第一の希望として伝えました。それに加えて、訪問もありとしていること、土日休み・残業少なめが望ましいこと、そのくらいを話しました。
担当の方の反応として、私の希望に合う求人はかなり少ないという話がありました。特に印象に残ったのは、「転職した場合、年収が一時的に下がるのは通例です」という言葉でした。漠然とそういうものかとは思っていましたが、実際に口に出して言われると、改めて現実としてのしかかってきました。これは知っておくべき情報でした。
そのうえで3件の求人を紹介してもらいました。病院が2件、訪問が1件で、病院のうちの1件は管理職を募集しているところでした。年収は500〜600万円という案内でした。
このとき、「すぐに職場へ個人情報を伝えるのではなく、まず自分で調べたい」と申し出たところ、LINEで求人情報を送ってもらえました。押しつけがましくなく、こちらのペースに合わせてくれたのはよかったです。
使ってみて感じた良かった点と気になった点
良かったと感じたこと
担当者の対応が丁寧でした。「すぐに転職したいわけではない」という状況でも、急かされることはありませんでした。その後も、「どうですか?」という連絡がしつこく来ることはなく、自分のペースで考える余地がありました。転職を決めていない段階でも、情報収集として普通に使える印象でした。
気になった点
登録直後に何の予告もなく電話がかかってきたことは、正直なところ戸惑いました。「登録後すぐにご連絡します」といった一言が登録画面にあれば、もう少し心の準備ができたと思います。
また、紹介された求人の場所が自宅からやや遠く、通勤の現実的な難しさを感じました。これは条件的に合う求人が少なかった結果でもあるので、エージェント側の問題というよりは、自分の状況の問題かもしれません。ただ、そういうリアルも含めて知れたことは、それ自体が収穫でした。
転職を決めていない人が使う価値はあるか
私の場合、転職を決めたわけではありませんでした。それでも使ってみてよかったと思っているのは、「自分の年収が相場として高いのか低いのか」が少しわかったからです。
転職すると一時的に年収が下がる可能性があること、自分の希望条件では求人が少ないこと、現状の年収が相場でどのくらいの位置にあるのか。これらは転職するかどうかを考える以前に、知っておくべき情報だと感じました。
「転職するかどうかはまだわからない、でも外の状況は知っておきたい」という状態であれば、このサービスに限らず、一度話を聞いてみることは選択肢としてありだと思います。情報を持っているかどうかで、その後の判断の精度が変わってくるはずです。
私自身はまだ転職を決めていません。ただ、今回の経験で「知らないまま今の職場にいる」という状態ではなくなりました。それだけでも、登録してみた意味はあったと感じています。
